モチベーションアップ!

  ○モチベーションアップ!

 

 

 

数物の、二次加工を注文頂いてます。

 

 

ペンチレースで一次加工した品物を支給頂きまた。

 一見して、腕のいい、しかも、年配の方の仕事だと解りました。

バイトの切れがすばらしいのです。

 

 ・材質はSUS304

 ・個数は3000個

 

 仕上げるところによって、さまざまな工夫を凝らした

バイトが使われてると想像します。

 

 きれいに仕上げるだけなら、もっときれいに出来るでしょうが、

その必要のないところは、荒い送りでの加工ですが、

バイト目は、荒いが、手で触ってみるとそれほど送りの荒さを感じさせず、

さわり心地が、つるっとしてます。

 

 また、SUS304ということで、かえりが出やすいのですが、

うまく処理してあります。この部分の研ぎ方は、解りました。

盗ませていただきます。勉強させていただきました。

 

 

 特筆すべきは、「仕上げ面の色」です。

バイトを自分で研いで仕上げてる方ならお解かりだと思いますが、

ほんとうによく切れたバイトで仕上げると、仕上げ面は白っぽい色になります。

決して、鏡のように周りが映るような、黒光りはしません。

(SS400・S45C・SCM435・SCM440・SUS304等)

最近の取引先の担当者や検査してる人、時には加工屋さんまでが、

鏡のように黒光りした仕上げ面が、良くバイトが切れてると思ってるみたいです。

 

 

 

 

 

切削テストしてください。

 

適当な材料を荒引きし、

 

まず、よく切れたバイトで半分ほど仕上げ加工し、

次にそのバイトの刃先をハンドラッパーで

ほんの少し、刃先を殺して同じ材料を同じ条件で残り

半分を加工してみてください。

 

最初の仕上げ面は、白っぽく、刃先を少し殺して加工した面は、

鏡のように黒光り(くろびかり)します。

 

 

 それでも納得のいかない人は、二つの仕上げ面を、ヤスリやきさげ

[金色(きんしょく)のほうがいい]で軽く表面の状態を比べてください。

白っぽいほうがやわらかく、黒光りしてるほうは硬いです。

おそらく、切削抵抗や切削熱によるものでしょう。

 

 研磨面も黒光りしたものは、砥石の目の状態が悪く、

白っぽい面がきれいな研磨面ですもの。

 

百聞は一見にしかずです。

 

 

 

 

 

 

 私の知る限り、取替えのチップでは鏡のように周りが映るような、黒光り

した仕上げ面にしかなりません。(旋盤の場合で他の機械はわかりません)

残念ながら現状では多くの技術者が、この仕上げ面が良いと、主張します。

検査官も、まんまと信じ込まされます。

 

 こうして、昔の貴重なバイトを研ぐ技術などが、正しく評価されなくなり、

やがては、消えてしまわないかと心配でなりません。

悪循環だと思います。

このように真実を曲げるのはよくないと思います。

 

 

 

私は、過去に取引先の人と、何度となく仕上げ面のことで口論しました。

 

「きれい」というのは、人それぞれなので問題ないのですが、

「バイトの切れが悪い」と言われれば、黙ってられませんから。

 

それなりに、決着をつけます。

言っていい言葉とそうでない言葉がありますものね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

納品時に、

「一次加工した職人さんすごいですね」

と話すと、

「一次加工は、外注しました」

とのこと。

聞くと、相当なお年で、以前「ろくろ」を使っておられたとの事。

 

 

やはり!!!

 

 

 

このブログでもたびたび書かせてもらってますが、

 

昔の機械を使ってた方の技術はすごいです。

 

このままなくなってしまうのはあまりにももったいない気がします。

なくならないことを切に願います。

 

一度、その職人さんに合わせてもらえないかとお願いしましたが、

諸事情でかないませんでした。

非常に残念です。

 

このような、すばらしい仕事をした加工品を支給頂くと、後加工する側も、

自然とハイテンションになり、

 

「よし、こちらもいい仕事を!」

 

とモチベーションもアップします。

 

自分もまだまだ頑張らねばと思いました。

 

 

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