汎用旋盤ねじ切り

       ○汎用旋盤ねじ切り 

 


こんにちは

 

慌しくなってきました。



10月より新規お取引頂いてます会社より頂いたお仕事です。


 

 

材質   SKD-11

 

形状   ・一番太いところφ50   全長177mm

     ・左側 PF-1  P=11山/inch

     ・右側 M20    P=2.5 

 

 

修理品ですので、ねじは荒加工までで、先方さんが現物合わせします。


うちは、もと金型屋ですので、SKD-11は問題ないです。

 

コールド&ホットのダイス鋼OKです。

 

この部品は、特別精度が必要な品物でもないのですが、

 

ねじがポイントでしょうか?

 


右側の

M20 P=2.5のねじを汎用旋盤で切れる人、

 

本当に少なくなってきたようです。(切り上げもそうですが)。

 

このお取引様がと言うことではないです。仕上げは現合でされますので。

 

NC旋盤なら、なんともない加工ですが、汎用旋盤でこのねじ切ったことのある方なら

 

どのように加工しにくいかお解かりだと思います。

 

径の大きさのわりに、ピッチが荒いねじは・・・ですよね。

 

これ解って頂ける取引先とそうでない取引先があります。(涙)

 

M20  P=1.5  と   M20 P=2.5 は加工時間がかなり違います。

 

汎用旋盤では、そうなるのです。当然単価にも反映してきます。

 

加工できるところが少なくなってくると、自然と汎用旋盤の地位の低下も

 

見直されてくることでしょう。

 

ここのお取引さんはご理解頂いてます。ありがとうございます。

 


 

次に左側の

 PF-1  P=11山/inch のねじです。

 

私の旋盤の親ねじは、ピッチ6mmですので、落(お)とし合わせは出来ず、

 

ゴッサンをかけて切らなければなりません。

 

この言葉を理解できる方は、そうとうな年配の方か、年配の方に指導

 

してもらった事のある方でしょう。

 


「落(お)とし合わせ」とは、

 

ねじの送りをかけたり、止めたりする、

 

いわゆるハーフナットを開け閉めできるねじ切りのことです。

 

その中でも、回転ゲージ(通称コンペイトウ)の下についている歯車を交換すれば、

 

何箇所かで落(お)としが落ちる 落とし合わせを

 

「コンペイトウで○箇所落ちる」

 

などと呼んでいます。(ご存知の方には説明要りませんがww)


「ゴッザン」とは、

 

送りをかけてねじを切って刃物を戻す時に、ハーフナットは閉じたままで、

 

主軸を逆転して元の位置まで刃物を戻すことです。

 

落とし合わせが出来るねじ切りより、非常に時間がかかります。

 


インチねじは、ねじ切りの送りをかけるための

 

ギヤーも変えなくては、ねじは切れませんし。


 



文句を言ってるわけではありませんよww

 

ここのお取引さんは自社でも汎用旋盤5台位あり、総合的な機械メーカーですから、

 

そのあたりも、きちんと理解してもらってます。

 



 

私は、こういうことを解ってもらえる方がほとんどいなくなってしまい、

 

NC機が基準の世の中ですので、汎用機の地位が下がってしまっている現在に、

 

 

ちょっと待った!

 

 

と言いたいのです。

 


せめて、発注権限者の方にもう少し加工のことを勉強していただきたいです。

 


私の予想では、汎用機が重宝され、個人の総合的技術力が重要視されるのは、

 

そう遠くないと思います。

 

人間の五感は全て、アナログですので、そこから技術が進歩して行くと思ってます。

 


汎用機の使い方や手作業の進歩なくして技術の進歩はないと思ってます。

 



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コメント: 10
  • #1

    kuboya (火曜日, 23 12月 2014 21:23)

    こんばんはー

    ゴッザンですか・・・うちの父は、ゴヘーゴスタンと言っていました。
    うちは元々旋盤屋だったんですが、私自身20年くらい触っていないなぁ
    _| ̄|○ 余裕できたら置きたいですが・・・

  • #2

    鉄職人 (火曜日, 23 12月 2014 21:59)

    kuboyaさん
    こんばんは。毎度ありがとうございます。

    ゴヘーゴスタン調べると船の前進・後進みたいなので、
    そちらの表現が正しいですね。
    私は常に親父より、耳で伝えてもらってますので、あいまいです。
    私の周りでは、なぜかゴッサンで通じます。ww
    シェーパーもセーパーと言ってましたし。

    元々旋盤屋さんでしたか。
    うちは、昭和のまま変わらずの旋盤屋です。
    工具の話、いろいろ参考にさせてもらってます。
    またいろいろ教えてください。

  • #3

    テラダ (水曜日, 24 12月 2014 16:37)

    こんにちはっ、
    いつも勉強させて頂いております。

    色々な表現面白いですね。
    私の所ではゴースタンでした(笑)
    同じく耳で伝えられた言葉なのでゴッサン、と聞いても一瞬わかりませんでしたよー。

    でもほんと落としっぱなしでの加工はうんざりしますね。
    いつもの癖で「あーーー」と、なることが結構あります(°Д°)
    それでもまぁ、簡単にねじ合わせできるのも汎用旋盤の可愛いところだと思いますね~。

  • #4

    鉄職人 (水曜日, 24 12月 2014 20:11)

    テラダさん
    今晩は、毎度ありがとうございます。

    こちらこそ、薄肉加工の写真見て、すごいな!と思ってます。
    自分ならどうして加工しようかとか考えて、勉強させて頂いてます。
    私なら、いびつになるでしょうww

    ゴースタンですか(笑) 面白いですね。いろいろな呼び方があり、
    方言のように土地がらではなく、ある範囲の職人言葉のようにも思います。
    以前のブログに、「固定振れ止め」のことを「ブリョ」と書きましたが、
    伝わってなかったようで、びっくりしました。普通に通じてましたので。

    (でもほんと落としっぱなしでの加工はうんざりしますね。)
    はい、時間がかかりますのでうんざりですね。その分単価アップしてもらえ
    ればいいですけど・・・
    汎用旋盤でのねじ加工は、NC機が普及してからころっと変わってしまいました。私は、ねじ加工でご飯を食べていこうと思っていましたので、大打撃
    です。

    ねじ合わせは、汎用旋盤の方が、だんぜん加工しやすいですよね。
    NC旋盤使ってる人に、「ちょっとねじさらえて」などと頼むと、
    頼まれた方の顔が浮かんできます。



  • #5

    マキノ (木曜日, 25 12月 2014 08:03)

    おはようございます

    ゴッザンって言うんですね、、私らは(マキノ製作所)では落としっぱなしって言ってますf(^-^)
    親ネジが6mmだから割り切れないピッチは全部これで汎用旋盤で切る時はそうしてます

    よく考えたら…私、バルブ屋に就職していたころ汎用で旋盤のブレーキで主軸を止めて逆転させて膝でハンドルを戻して切ってましたよ…もっと給料をもらえば良かったなぁww

    NPTのネジがインチサイズはピッチが11.5山なので親父はよく旋盤のギアを変えてました。。今はさすがにNCで切っていますが半端なネジは苦労しますねぇ

  • #6

    鉄職人 (木曜日, 25 12月 2014 10:13)

    マキノさん
    おはようございます。毎度ありがとうございます。

    マキノさんとこは、「落としっぱなし」ですか。
    解りやすい言い方ですね。これが一般的かもしれませんね。

    膝でハンドルを戻すのですか。起用ですね!
    ねじ切りの時は、膝の分、割り増し貰えそうですww

    「NPTのねじ」は、管用テーパーネジですよね。
    汎用旋盤でテーパーねじ切れる人そんなにいないと思います。
    親父が昔使ってた旋盤なら切りましたが、今の旋盤では、無理です。
    完全に無理ではありませんが、かなりやっかいです。
    当然今はNCですよね。テーパーもピッチも自由に出来ますものね。
    ちなみに、親父が使ってた旋盤の親ねじは 2山/inch でした。
    荒引きや、インチねじ切るときに使ってましたが、フライス作った時
    置く場所がなくて、泣く泣く処分しました。
    この旋盤は、二台を一台にした機械です。
    各機械のヘッドとベッドを一台にまとめてます。
    昔の機械は、いろいろな応用ができて、面白いですよね。
    マキノさんとこの、ターレット旋盤も面白そうですごく興味があります。

    11.5山ですか・・・
    ギアの計算ややこしそうですね。
    私なら端材でテスト加工して、ピッチを確認してからでなければ
    自信ないです。

  • #7

    テラダ (木曜日, 25 12月 2014 14:12)

    いえいえ、御恥ずかしいです(°Д°)


    ブリョも色々ありますよね~。
    ウチとこではブリョウです(笑)
    ややこしいので職人以外の方には「固定振れ止め」、と言っていますが社内ではやっぱりブリョウです。中古の機械見本市の時でもそういった愛称?で書かれている場合も有れば振れ止め、と表記している時もありますね。
    ま、言葉なんて通じればいいんですよタブン(°Д°)


    ネジあわせ、めっちゃ簡単ですよね。
    NCではやり方わかりませんが、多分簡単、では無いような気がします。
    色々得手不得手がありますが、汎用旋盤はとってもいい機械ですね(´∀`*)

  • #8

    鉄職人 (木曜日, 25 12月 2014 15:48)

    テラダさん
    毎度ありがとうございます。

    ほんとにテラダさんの薄肉加工の技術はすごいと思います。
    本日25日午前中にコーディネーターともう一人の方に来社いただきまして、
    持ってる技術とその技術を必要とするところの橋渡しのお話をしていただいてました。
    自分の技術が生かせるって幸せなことと思い、前向きに考えさせていただこうと思ってます。

    「ブリョウ」(笑)なるほど。だいたいこのような言葉で通じますよね。
    中古の機械見本市なんかは、一般的な呼び方として参考になりますよね。
    そうですね。通じれば、OKですよね!!

    私は、汎用機にこだわって今日まで来ました。人それぞれだと思いますが、
    手に伝わる感触やカミソリなどを調整して機械を使うのが好きです。
    調整の仕方で、うまく行ったり行かなかったり、そこがまた面白いんですよね。

  • #9

    よしきり (日曜日, 24 1月 2016 18:57)

    最近買った昔の旋盤でねじを切ろうと思うのですがぎやーの計算を忘れました親ねじはインチにふた山です主軸ねじは20で杉谷の組み方を教えてください

  • #10

    鉄職人 (日曜日, 24 1月 2016 20:15)

    よしきり様
    はじめまして。
    インチとミリの換算は、127枚のギヤーでします。インチに2山ですので、
    1回転で12.7mmです。
    何段がけの旋盤か解りませんが、どこかに127枚のギヤーをかますと、インチとミリの
    換算になります。単純ですが、10枚と127枚でピッチ1mmです。そんなギヤーはありませんので、あとは、ギヤー比で決めてください。私が昔使っていた旋盤の親ねじもインチに2山でした。複数がけの場合、分母に駆動の歯数、分子に従動の歯数を書いて全て
    掛け算すれば出ます。

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