2015年

7月

07日

汎用旋盤発熱対策(MS-850)

        ○汎用旋盤発熱対策(MS-850)




こんにちは


蒸し暑い日が続きます。季節柄ですね。


そんな中、二日間最高回転で中切削をしました。


S42年製造でS63年に中古で買った MS-850(森精機)です。

 

 

 

 

この型番で一番古い設計です。私が知る限りですが、3回


ほど設計変更されてます。大きくは変わってません。


この汎用旋盤 MS-850 の弱点の一つに発熱の問題があります。


この機械の、ベアリングの種類や大きさ及びその配置で、


最高回転 1800rpm はちょっと厳しいと思います。


もう製造されていない機械ですので、問題ないと判断し書きますが、


この機械、新品買って検収のとき、最高回転の耐久試験は、


メーカーが拒否します。(拒否するのはいいのですが、注意を


うながす文面を説明書に入れるべきだったと思いますが・・・)


私はそのような要求(最高回転の耐久試験)はしてませんよ。


結果は解ってますからww。


(H7年に写真と同じ型番でこの機械最終ロット品を新品で買った時)


 

工作機械の情報は、新旧いろいろと入ってきます。


 


 

しかし、発熱の問題をうまく対処できれば同じ大きさの他の


機械と比べて、ビビリに強いし切削面もきれいで良い機械です。


汎用旋盤の「名器」だと、よく聞きます。



この機械を使う上での大切な発熱対策ですが、写真で解る通り、


空けることの出来るところを全て空けます。もちろん切子などの対策は


します。上の写真は撮影用です。


 

 

 

 

 

 

 

 

それと、削った切子が下に落ちると、機械の向こう側に滑って行く様に


鉄板で滑り台みたいなものを作ってます。(上の写真)

 

これにより熱を持った切子が旋盤にたまりません。

 


もう一つ、今回のように最高回転での中切削と言うことで、一番チャックに


近い所についているベアリングに負担がかかり、このベアリングが一番発熱します。


そこで、スポットクーラーの冷風をテールストック側からチャックに向けて


当てます。あまり局所的に冷却するのはよくないので、くれぐれも注意が


必要です。ある程度距離を置いて冷風を当て、手で触ってみて調節していきます。


それでも、手で触れなくなるほど温度が上がってしまいますので、


調子を見て、少し休憩します。その時も主軸は低速で回転させたままです。



 

 


 作業のはじめと終わりは慎重に機械の温度を管理します。


なるべく全体的に温度が一定になるように注意します。


機械の内部から温度が上がっていき、外部から下がっていきますので、


状態をよく把握しながらの作業となります。特に今回の場合、終わりは


一番低速回転で主軸のカラ回しを約30分ほどしました。

 

もちろん送りのギヤーも回したままです。(シレーは止めてます)


冷却の風などはなしで、自然冷却です。主軸が横向きの機械は熱に要注意ですね。


 今回ブレーキは、それほどきつく踏みませんでしたので、

 

ディスク盤の冷却はなしでOKでした。

 


以上が私の今回の冷却対策です。くれぐれも参考程度にして下さい。

 

部分冷却や切子の進入による機械への影響、作業の安全性など自己責任で

 

お願いします。

 

 

 

 


製品の写真の許可をもらってませんので、載せることが出来ませんが、


支給材寸法は、SUS304  φ20(磨き)x275mm 210本 です。


中央部は φ20 そのままで、両側に段引きの加工です。


約25年前から注文いただいてます。途中何年か空白がありましたが、


またうちに発注いただいてる、ありがたいリピート品です。


 

 

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